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株式会社 ハイバーテック

ユーザー・ニーズに目を配りながら
モーション・コントロールの進化を追及

制御技術のノウハウを駆使した高速化とネットワークを利用した省配線に取り組む

モーション・コントロール技術の専門メーカーであるハイバーテックは,高機能かつ高性能のハードウエアやソフトウエアを続々と市場に送り出しているだけでなく,組み込み用ボードの新仕様「PC/104D」を提案するなど積極的に活動し,業界の注目を集めている。同社の活発な動きの原動力となっているのは,同社が独自の視点で取り組む技術開発の成果である。そこで,代表取締役を務める斎藤収氏に,モーション・コントロール技術の最新動向や同社の技術開発に関する取組みになどについて聞いた。


斎藤収氏(右側)
ハイバーテック 代表取締役

 ハイバーテックは,1983年の設立から20年以上にわたって一貫してモーション・コントロール技術を追求してきたメーカーである。同社が抱える豊富なノウハウを生かしたハードウエアやソフトウエアの開発,製造,販売,受託開発などを主に手掛ける。同社の製品や技術は,様々な産業用機器,レーザー制御システムやロボティクス・システムなどに使われている。

 製品を開発するうえでの同社の基本方針は,「高性能」と「高機能」を追求することだという。「すぐに競合他社が真似できるような製品を提供する考えはありません。私たちの知恵を生かして,ハイバーテックでなければ実現できない製品を開発するように心がけています」(同社代表取締役 斎藤収氏)。

 単にスペックを追求するだけでなく,市場におけるユーザー・ニーズに,いち早く応えることも重要なポイントだと考えている。「お客様の意見を取り込まないと市場で評価される製品は生まれません。このためお客様との日常の対話を重視しています。その中から感じ取った潜在ニーズを,いち早く製品に反映してお客様に提案するように努めています」(斎藤氏)。こうして生まれた製品の一例が,カメラ・トリガー信号出力を備えた制御ボードである。同ボードは,検査装置など画像処理を利用した装置向けに開発したもの。機構系の位置を制御すると同時に,所定位置ごとにカメラの撮影スイッチ(シャッター)を駆動するトリガー信号を出力する。従来は,位置制御システムとは別に,カメラの制御システムを設ける場合が多かったという。位置制御システムとカメラ制御を一体にすることで,装置全体のシステムを簡単にできるうえに装置のスループットを向上できる。「従来からありそうなシステムですが,実際にはハイバーテックが製品化するまで市場にはありませんでした」(斎藤氏)。

短タクトと省配線が目下の課題


高度な制御技術を駆使したハイバーテックの制御ボード

 現在,同社が開発に力を入れているのは,「高速化」と「省配線」に向けた技術や製品だ。「メーカーにとってタクト・タイム(製品一つあたりの生産に要する時間)を短縮することは永遠の課題ですが,ここにきて特にエレクトロニクス・メーカーを中心にタクト・タイムの短期化に力を入れる動きが活発になっています」(斎藤氏)。このため半導体製造装置や電子部品のマウンタなどの製造装置では機構系の動きを高速化してスループットを向上することが大きな課題なっているという。機構系を高速に動かすためには,モータなど動力源の強化が欠かせない。さらに重要なのが制御技術である。「動力源の性能向上に合わせて最適な制御信号を用意しなければなりません。ところが,かつてのようにX軸,Y軸などと軸ごとに位置を制御する手法では高速化に限界があります。このため直線補間や円弧補間をともなう高度な制御技術が,不可欠になってきました。こうした高度な制御システムを実現するうえで,多くの経験に裏打ちされたハイバーテックのノウハウが威力を発揮します」(斎藤氏)。

「Motionnet」対応品の開発を強化

 もう一つの省配線については,ネットワーク技術を利用した制御システムの開発を進めている。ここにきて,省配線が大きな課題として浮上してきた背景には,小型薄型化など加工対象の進化にともなって,製造装置で実現しなければならない動きが複雑になっていることがある。「最近では1台の装置で動きを制御する個所が急速に増えています。その一つひとつとコントローラを一対一で接続していたのでは配線の数が膨れ上がってしまいます。配線の数が増えれば,故障が発生するリスクも大きくなります」(斎藤氏)。このため,高速シリアル・バスを使ったネットワークに,複数の制御モジュールを接続するシステムが増えているという。こうすることで配線数を大幅に減らすことができる。

 制御機器メーカーなどがそれぞれ独自の規格を推進していることから,現在のところ制御機器を接続するネットワークの仕様がいくつか存在している。この中で同社は,「Motionnet」に対応した製品の開発を進めている。「通信速度が最大20Mビット/秒と高速であることから高精度の制御に向いています」(斎藤氏)。同社では,Motionnetに対応した制御モジュールの開発を進めており,間もなく製品化される予定である。

 ハイバーテックは,ユーザーのニーズを的確にとらえたうえで市場動向の先を読み,いち早く技術開発に取り組んでいる。激しい市場競争にさらされている機器メーカーをはじめ,高度なモーション・コントロール技術を必要とする多くのユーザーにとって,ハイバーテックの製品や技術は強力なアイテムになるに違いない。

注)Motionnetは日本パルスモーター株式会社殿の登録商標です。

お問い合せ
株式会社 ハイバーテック

〒135-0007 東京都江東区新大橋1-8-11
三井生命新大橋ビル
TEL:03-3846-3801 FAX:03-3846-3773
URL:http://www.hivertec.co.jp/

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